2/17恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館に行きました。
今回は映像の展示。恵比寿駅周辺で開催中の映像祭の一環で写真美術館はメイン会場。目当てはニュージーランド出身の映像作家Len Lyeの作品だったんだけどこの情報を教えてくれた人物の研究対象などから察するに僕が最近気になっていた事のヒントがあるかもしれないと思って行ってみました。
実際にはヒントがあるとかないとか関係なく素晴らしく楽しめる企画でした。Len Lyeは衝撃。20世紀前半に既にこんな表現をしてたとは。しかも調べてみると映像だけでなくいわゆるキネティックスカルプチュア(動く彫刻作品。ティンゲリーのうるさいやつとか風力で浜辺をあるくテオヤンセンのストランドビーストなどが有名)なども制作していたようだ。
気になっている事はアートの社会性、というか社会との関わり。ある意味生産性と逆の立場にあるとも言えるアートがどんな風に社会との関わりを持つのか。例えば具体的なメッセージが込められている事は価値があるだろうか?とかいろいろ考える。今回の展示にも英国植民地時代のインドのテキスタイルのコレクションを映しながら当時の、或いは現代の目から見た社会的な問題についての考察などがナレーションで入る作品があって、それもとても興味深かった。ネイティブアメリカンに関するドキュメンタリーBroken Rainbow を思い出した。
映画といえば当然フィクションが主流だけどドキュメンタリーというジャンルもなかなか面白そう。
他にもジェネラティヴアート的作品もあったりバリエーションに富んでいたし全部きっちり観たら1日かかるくらいのボリュームで…入場無料っていうのもすごいな。