Moonlight In Vermontという曲の特異性

久々になってしまっている、のは今更か。

ジャズスタンダードの曲でMoonlight In Vermontというとても美しい曲があるんですけど、この歌詞の一部にとてもわかりにくい所があって調べてみました。

それはAメロ繰り返し部分の “Icy finger waves” ていうのなんだけど、インターネットで調べると個人的に翻訳してる人とかいて、よくあるのが ”寒さで凍える指” みたいなのが多くてなんとなくしっくりこないと思っていた。
Finger Waveで調べるとヘアースタイルの名前だったりして余計に意味不明って思ってたら翻訳の中には”冷たい髪のウェーブ”っていうほぼ意味を成してないものもありました。

と色々調べていると….

この曲って実は色々特異な部分があって、まずちょっと変わっているのはAメロが6小節一区切り。
これは有り得ないことではないんだけどやはり通常は4の倍数で出来てる曲が圧倒的なので。

割と有名な話らしいので知ってる人には今更感なのでしょうがこの歌詞の構成は5音節、7音節、5音節で出来てて、つまりAメロは俳句になっているのです。
で、それぞれに2小節ずつで6小節がひとつの単位になってるんですね。

そしてさらにRhymeがない。
韻を踏んでない。
歌詞を書いたJohn Blackburnは12小節分書いたところでひとつも韻を踏んでないことに気づいて作曲したKarl Suessdorfに相談したところ、このまま韻を踏まないで全部いってみようということになったらしいです。
日本人からするとそんなに変わったことなの?っていう気もしますね。

そしてサビの最後 “~by the lovely ~”で宙に浮いたままAメロの “evening summer breeze”に続いているので、ここは息が続くならブレスなしで歌うべきというような記事も見かけましたが手元にある音源はみんなブレス入れてました。
と思いきや!シナトラのテイクを確認したら一気に歌ってましたねえ。
て考えるとカッコイイなシナトラ。

で肝心の Icy finger wavesなんですが、これはやはり次に来る “ski trails on a mountain side” のこと、つまり山肌に描かれたスキーの跡のことを言ってると見るのが妥当みたいですね。
そう考えると最初のライン “Pennies in a stream” は直訳すると”小川の中のコイン”ですが、これも次のフレーズ “falling leaves of a sycamore” 川面に浮かぶシカモアの落ち葉のことなのかもしれません。
ペニー硬貨は銅貨なので紅葉した葉の色なのかも。
でも形があまりにも違うかな。

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