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週末の充実-ライブと柴田元幸

3/9フィガロでのライブ終了。

今回はねじ込みすぎで準備が不十分な上に変なタイミングでインフルエンザに罹ってしまったからかなり綱渡り感のあるライブだった。でもたくさんお客さんが来てくれて本当にありがたいことです。

基本的に全部オリジナルだったけどアンコールだけJim WebbのMoon’s a harsh mistressを歌ってみた。とても美しい曲だしジャズファンの一部でもメセニーとチャーリーヘイデンのデュオで採り上げたから好きな人もいる曲だと思う。ハインラインの小説のタイトルをジムウェブが気に入って曲を書いたらしい。小説の内容とは関係ないけど確かにイメージが膨らむタイトルかも。と、無理やりアメリカ文学と関連付けて翌日3/10有鄰館での企画「物語という地図」のこともサラッと話したかったというのもあって。

その有鄰館の企画、翻訳家の柴田元幸氏の朗読をメインにギターの演奏がバックで流れていたり合間にシンガーソングライターの方の歌が入ったりで想像以上に良かった。柴田さんが有鄰館に来た事も感激なんだけど朗読とちょっとしたお話なども面白かった。さすがにBarry Yourgrau が友達だったりするんだな。まだ書いたばかりの原稿を真っ先に柴田さんに送ってきたりっていうのもビックリ。しかも発表前のそれも読んでくれたり。

80人くらいお客さんが入ったみたいで柴田さんは「人口比率で言ったら桐生での80人は東京での8000人くらい」と言ってたのも笑ってしまった。地元紙「桐生タイムス」にも柴田さんのファンがいたり、田舎とは言え桐生もなかなか素晴らしいじゃないか。

ふやふや堂の齋藤さんやレディバードプレスの杉戸さん、他企画に携わっていた皆さんお疲れ様でした。

有鄰館芸術祭で演奏

実行委員、酒蔵の展示ディレクションを務めさせていただいてます「376アートビエンナーレ(桐生市有鄰館芸術祭)
」のオープニングレセプションが6日に開かれPanta Rheiで演奏しました。

各蔵のアーティストトークで一番最後の酒蔵での森村さん(トータルディレクターでもあります)のトークの後、森村さんの大きな輪の作品を回転させ演奏に入るという演出を提案しまんまとその通りにやらせていただきました。
午前中からピアノソロで演奏したりAbletonLiveを使って4チャンネル別々に録音したものをループさせたりテナーの阿久津君が早めに来たのでデュオやったりループの上でソロで吹いてもらったり。
森村均、寺村サチコ、菊池雄介という3人のアーティスト作品に囲まれて滅多にないシチュエーションでの演奏でした。

塩蔵のワークショップディレクター根本君が録画してくれたので雰囲気伝わるかと思います。
まあメンバーは突然オリジナルの譜面を渡されて迷惑だったと思うけど。
13日にも再びこのメンバーで演奏します。展示も素晴らしいので良かったら観に来てください。
入場無料。

 

個展、トークイベント、クニロック

いろいろと近づいて来ててちょっと焦ってますが。
8/18からは伊東屋コーヒーファクトリーのギャラリーにて個展を開催。
9/15までで9/8にはまた演奏も行う予定です。

個展の期間中8/19にはパンセギャラリーにて二人展をやっているフォトグラファー菊池雄介氏と彫刻家扇谷あすかさんのオープニングに参加してトークイベントをお送りします。
そして8/25はいよいよKUNI Rock(野反湖畔での野外フェス)に出演。
25、26と2日間のうちの初日3番目なので夕方かな。Panta Rhei(パンタレイ)というユニットで出ます。
ギタリスト、シンガーソングライターでクニロック主催者の岩崎氏が出演者の曲を60秒でカバーするというプランが着々と実現されていて、先日僕らの曲も採り上げてもらえました。
ギター一本で弾き語りがとてもカッコよく、日頃からピアノ1本、ギター1本でも良さが伝わるような曲を書きたいと思っている僕としてはこれは一種の裏付けではないかと思ってます。
まあ、自分の曲なんであんまりかっこいいっていうのも微妙かも知れないけど。

でもこの曲かなり思い入れがあります。
アメリカのインスタ友だちに相談しながら歌詞も書き上げた経緯もありやはりそれなりに意識を集中して来たしね。
「なんで英語?」っていう疑問もあるかも知れませんがそれに対する答えは「なんとなく」としか言えないなあ。英語で歌詞を書くのはとても難しかったけど、かと言って日本語だったら簡単だったとも思わないです。
何語であれ歌詞や詩を書くのは話すのとは結構違うし、選ぶ単語も多分結構違うと思う(あ、これは人によってかも知れない)。

で今回はシュールな内容で断片的なイメージを言葉にするというコンセプトで書いてみました。
A Fish Fliesというタイトルですが空飛ぶ魚のイメージは若い頃に見たMilton GlaserのFish In The Skyという本の挿絵を見て以来だと思うんだけど、時々頭の中に浮かびます。

というわけでこの曲を!
新しい映像を作っている余裕がないので前に作ったデータをちょっと書き換えたり….

 

個展のお知らせとか

車の温度計が38°なんて表示してるにも関わらずエアコンを入れずに窓全開で走っているのはなぜかというと、いつかまたそんなの当たり前みたいな車に乗りたいから今から鍛えてる。

それはさておき8/18~9/15まで桐生市の伊東屋コーヒーファクトリー内ギャラリーにて個展を開催しますので皆さん是非来てね。
まだ未定なんだけど期間中のどこかで演奏もできたら良いなと思ってます。
多分9月に入ってからかな。

8月は25日にクニロック出演予定だからいろいろと忙しいと思われるし。

そのクニロックに出演する新ユニットPanta Rheiはオリジナルばかり演奏するんだけど今回初の作詞にも挑戦。
しかも英語で。
何も多国語でなくてもって思う人もいると思うんだけど…

英語得意でもないのに無理しているのは確か。
でもやりたい時はやってみるものだよ。別に誰かに迷惑かけないから。

詩を書くとか日本語でもやったことないけど歌の場合は音節数を揃えたりするのでちょっとパズルっぽいところもあって結構楽しいかも。
そして勉強の意味も兼ねて買ってみた。

Edward Learのナンセンスブック。

Edward Learは僕の好きなStravinskyの歌曲「フクロウと仔猫」の詞を書いた人でリメリックという定型詩を広めた詩人でイラストも描く。
Edward Goreyも「輝ける鼻のどんぐ」などで挿絵を描いてるしシュールな文章とペンで挿絵を描くあたり結構影響もあるのかも。
Learの方が100歳以上年上(笑)

新たなユニット Panta Rhei

いよいよ始動..は良いんだけどまだ一回も合わせてみたこともないバンド。
今のところみんなで曲を持ち寄っているというかスケッチを共有してる感じかな。そしてなぜか変拍子が多い。
僕は苦手なんです、変拍子。
7拍子を一生懸命練習して少し慣れてきたと思うとなんか4拍子とか3拍子が変拍子みたいに感じられてしまうようになったり。
んんー、何かコツがあるのかなあ。

というわけでひとまず6/16の夕方リハで初めて合わせてみて夜にはVillageでライブです。
7:30頃からでミュージックチャージは無いので良かったら観にきてね。

阿久津安永(テナーサックス)
唐澤龍彦(キーボード)
木村耕平(ベース)
森博彦(ドラムス)

ですが基本的にみんなMacBook持ち込みでちょっとエレクトリック臭のするユニットになりそう。


ひとり引率の先生みたいなのが紛れ込んでるけど気にしない。

最近InstagramがFaceBookとリンクしなくなってしまった。
このビデオのBGMは”Hockney’s Painting Trolley”とタイトルをつけたPanta Rhei向けの曲。他のメンバーの曲は難しすぎるのでとりあえずシンプルにすぐ演奏できそうな曲も提案しようという引率の先生的な発想。

浅草ゆめまち劇場で

滅多なことでは更新されないこのブログ…というか更新しろよって感じか。

これを書かなかったらもう更新することなんてないだろうくらいのイベント。
5/26土曜日に浅草ゆめまち劇場というところで行われた朗読、ダンス、音楽の融合的舞台に参加しました。
今年上半期の一番大きな予定でした。

大学時代の同期がプロデューサーとして立ち上げ、その他同期や先輩の他あちこちからスカウトしてきた若手アーティスト達、総勢…一体何人いたんだ?

朗読におのまさし(同期)、雨川景子(先輩)、ダンスと振付には荒川江理子(同期)、殺陣•日本舞踊に帆之亟(先輩)、プロデューサー岸上葵(同期)、振付神戸珠利(先輩)、舞台監督土屋貴司(先輩)、と日大芸術学部出身のほぼ同世代の方々とここへ来て一緒に舞台を作る事になるとは我ながらびっくり。
あ、敬称略です、すみません。
そして岸上Pがスカウトしてきた若手のダンサー達や三味線デュオ「輝&輝」、和太鼓のユニット「音阿弥」、篠笛岸田晃司との共演もあったり。

最初はどんな事になるのかちょっと想像がつかなかった、いや実のところ全貌が見えたのは当日のゲネプロと言っても過言ではないかも。
そのゲネプロですら一部端折ったので昼公演で初めて通したという。
僕らはジャズピアノトリオというフォーマットで参加したしその他の楽器はみんな和楽器だし初の和楽器との共演はあるわ、ダンスとの共演もあるし他にも殺陣があったり帆之亟先輩の連獅子の舞があったり…様々な要素が良い意味で驚きの展開になったのではないかな。
まあここだけの話、計画が広がっていくにつれ岸上には風呂敷広げ過ぎなんじゃないのか?と心の中で突っ込む事幾度も。
でも開けてみたらとにかくバラエティに富んだ楽しい舞台になっていた。

個人的にはこの企画向けにフライヤーなどの印刷物のためのグラフィックスを描き下ろしたりテーマ曲を書いたり朗読に合わせて何曲か書いたり(さすがに歌詞は書けなかったので1曲だけ歌った曲はスタンダードです。パンフレットは間違っていて自作になってた)、あとは映像も作ったからかなり忙しい日々だったけど自分のできることは全て盛り込んだかなり有意義な作品となりました。

全部書いてたらキリがないけど普段の演奏とは全然勝手が違う別ジャンルの方々との共演で最初はかなりぎこちなかったけど段々慣れてくるととても楽しいセッションだった。
やはりかなり名残惜しい気持ちと肩の荷が下りた気持ちと…駄菓子菓子、いやだがしかし下半期にもまだまだ山場があるのでこの充実感と共にまた創作に勤しむ日々。

最後にこの舞台の中で読まれた夏目漱石の「夢十夜」の中の第十夜に合わせて書いた曲Flying Hogsとバックで流した豚のアニメーション(本番のはもっと短かいけど)を貼っておきます。
これ最初のリハでは演出家山下さんの頭を悩ませたと思う 笑